脚本/演出のUNOです。
沢山のご来場心入ります。挨拶が遅くなって申し訳ありませんでした。
自分、半生を振り返りますと、関係を持ってくれた人々に対し、その与えてくれた恩恵に報いずに多大な迷惑をかけて生きてきたと思い直すことがあります。「アンナ」で綴った話の中には、至るところにその片鱗が見当たります。人を傷つけるような言動。それが愛情の裏返しなのか悪意なのか、それが自分でも分からずふいに口に出してしまったりもする。他者に対してどのような愛情表現をしたらいいか。「愛してる」という言葉にさえ、疑問を抱いてしまうのです。本気でそれを言う自信がないから、自分を傷つけないために、人を傷つけて反応を窺う。それもある意味、僕の最も嫌いとする人を阿る行為に変わらないということは、脚本を書き終えて今更ながらに気づいたことでもあります。
人に己の心底を伝える行為。それはいかなる反応をも顧みない捨て身の勇気であることに気づきました。多々ある反応を全て受け入れた上で再度言わせてください。ご来場していただいたお客様、共に制作を行ってきたスタッフ、役者一同、そしていま僕を生かし、育て上げてくれている全てに、真に、一心に、
「感謝しております」
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次回航演について少し触れますと。ティーンネイジャーであった時代、僕は怒りに溢れていました。悪童、怪物。そんなたとえが実に絵になる。あのころ抱いていた感情は、今思い起こしてみると、一体なんであったのか不明瞭です。しかし、少年時代に誰でも抱いてた気持ちというものが会ったのではないかと思っております。
ニルヴァーナのネヴァーマインドが世界的なヒットを記録した時、カート・コバーンは孤独ではないことを知りました。悪童の抱く激情、今一度振り返ってみたいと思います。正義の前にそびえたつ悪、悪の中で輝く正義に焦点をあてていきたいと思っております。次回航演「ジャスティスの空」楽しみに待っていてください!
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