夢を操れることがあります。 いつも夢を見ます。そして、その夢に一つ現実と違うところがあります。それは、基本的に必ず
空を飛べます。
夢の見始めは大体空の飛び方を忘れているんですが、そのうち掴んでいきます。うん、この感じだ。と風を読む力を思い出していくんです。丁度自転車でウィリーをする時の感じと似ています。一番好きなのは、ビルの屋上から飛び降りて、地面すれすれで滑空してまた空へ飛び立つ時です。あの快感はたまりません。
空を飛ぶ時にコントロールを失うと焦ります。丁度自転車を両手ばなしで運転中によろけてハンドルを掴み、危うく難を逃れる時の感覚に似ています。そして、意外と疲れます。丁度自転車で(以下略)
昨日見た夢で、僕にはまず、驚異的なスピードで動けるという能力が備わっていました。もちろん空も飛べます。
場所はデパートです。
僕は店員の見ている前で堂々と万引きをします。
もちろん店員は注意に来ます。
僕は瞬時に彼の後ろに回りこんで一つ蹴りをいれます。彼は前につんのめり、怒りあらわに襲い掛かってきます。でも私、速いです。
追ってくる彼を尻目にエイトマンさながら彼との距離をあけます。そして洋服売り場に飛び込み、売り物の服に着替えて、それも神がかりな速さで、汗だくになって僕をさがす小太りな彼の慌てぶりを悠々と歩いて見に行きます。そして僕は飛び立ちます。
また一つ、人を困らせたな。
満足げな表情で、燃える太陽に向かいます。
UNO
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