Marlboro Man

性別：♂
年齢：３０歳前後
容姿：恵まれてはいない
性格：自己顕示欲の虜

　Luckyの古くからの馴染みで悪友。Luckyを信望し憧れており、常に同じ道を歩む。Luckyとともにフォーティ・シーブズに入団するが、武力にも頭脳にも精神力にも長じていない彼は日陰者としての一生を送る。出世欲は人一倍強いものの、持ち前の気の弱さからそれがおもうように作用しない。団において古株となってからもその地位は変わらず、kingの娘の付き人的な役割を与えられている。


　彼はつまらない男である。人を羨み、自分を棚に上げて弱い立場の人間を蔑む。自分が優位に立った時は思う存分強気を見せ、弱い立場になると翻り縮こまる。
　だが人は多かれ少なかれ、彼のような弱さを持っている。彼の語る言葉の一つ一つが、弱い人間の、決して桧舞台に立てない人間の本質を表してくれている。書いている僕もなのだが、多くの人が彼に共感を持てるのではないだろうか。人は皆々、

　勝つよりより多く負けてきてるのだから

　彼の負け続けた人生に花を飾ることは出来るのか。しかし負け続けた人間にはそれに相応しい花がある。その花は決してきれいとは言えないが、誰にも良く知られ、愛される花となることだろう。

　ちなみに、Marlboro Manの名前の由来は映画「ハーレー・ダヴィットソンとマルボロマン」からきている。マルボロマン（ミッキー・ローク）のなさけなっぷりが彼というキャラクターの由来です。

Dustin Hoffman
モデルは前にあげたミッキー・ロークでもいいんだけど、近年やけにごつくなってしまったので、名優ダスティン・ホフマン。デヴュー当時の彼はかっこ悪い俳優として一世風靡していた。それは決して悪い意味ではなく、格好悪いのに、かっこいいという逆説的な賞賛であった。足も短く、顔もパッとしない。しかし演技は情熱的で、見るものを魅了する。その情けなさっぷりが、多くの人に多大な哀愁と親近感を感じさせてくれていた。
　でもはっきりいっって、容姿的にも顔的にも全然格好いいと思う。所詮はアングロ・サクソンか。なんだかんだ言って格好いいんだよ！！バーロー！

Rose


性別：♀
年齢：？
職業：娼婦
人生：大変

　kingの経営する娼館の娼婦長にしてkingの妾。ギャング団フォーティ・シーブズにおいて、女ながらに意見する権限を持っている。幼い頃から娼館で育ち、いろいろなことに免疫がある。数多く苦労をしてきたせいか、人の気持ちを察することが得意。しかし、そこに踏み入って助けになるほど、彼女は身を砕きはしない。ただ見守り、陰から支えるのだ。仕事に身を入れないLuciaをいつも気に病んでいる。


　彼女には権力がある。しかし決して強い人ではない。この男社会で自分はいかにして重要な地位を得るか。それをまず念頭において人生を送る。だから悲しいことに彼女は、この体制を変えようとか、弱者の力になろうという考えを抱いてはいるものの、表には出さず、決して行動はしない。kingの支えがあってようやく自分は存在する。だからその行動に一切諫言を呈さない。自由にスラムを謳歌するも、その心は捕らわれている。彼女を深く知れば、なんとも不自由な人だろうと思うことであろう。

Meryl Streep
　モデルはメリル・ストリープ。いいおばさんだねえ。彼女はコメディも得意だよね。「永遠に美しく」は最高だった。そういえばあの映画、ブルース・ウィリスがなっさけない役やってる珍しい映画だと思う。

William Parliament

性別：♂
年齢：２８歳くらい
外見：好青年
性格：意味深

　通称Bill。実はこの人若き日のビル・ザ・ブッチャー、その人という設定です。後にニュー・ヨークを代表するギャングになる男なのだが、本編でその存在は希薄である。Cabinを信望しており、兄貴分として敬愛する。普段は冷めた男だが、怒り出すと止まらない。火をつけちゃいけない核弾頭です。好青年の皮を被ってはいるが、実は腹黒い。いや、そうでもないのか、よくわからない男です。日本人のような、「場にそぐわない笑い」を顔に出す不気味さなど、彼については謎がいっぱいである。今回この役の鴻森クンも、謎がいっぱいである。


　Billもまた、平和を夢見る男である。しかしそれを前面に出さず、時期を見て、それを行うところがある。それはCabinのように、ただただ争いの無い世を願うのではなく、後の時代には平等、平和という言葉を掲げる人間が天下を取るというロジックをいち早く感じ取っていたからに他ならない。事実、後に奴隷解放令を提案したリンカーンが英雄として讃えられることになることから、彼の考えは間違いではないことが分かるだろう。
　
しかし、時代はビル・ザ・ブッチャーを英雄とは呼ばなかった。

Ryuuhei Matuda
外国の話だからなるべく外国の俳優をモデルに乗せていたんだけど、Billを演じる良い役者が他に見当たらなかったので、松田龍平を上げてみました。そもそもこの役はどうにも日本人的な役なので、やはり日本人の方がしっくりくる。
　その中でも松田龍平。ご存知の通り優作の長男だけれども、果たして彼は演技が上手いのか？疑問だ。でもいい。なんかいい。なんか忘れられないんだよ。奇妙なんだよ。サイコな役をどんどんやってもらいたいと思います。

Virginia Slim


性別：♀
年齢：１８
育ち：貧しきは華
性格：ぎりぎりのライン

　主人公Luckyの姉にしてCabinの婚約者。清廉潔白、純真無垢の美女だが、頑固親父のような頑なさを併せ持ってしまってるある意味やっかいな人。幼い頃両親を無くし、姉として母親としてLuckyを育てるも、その悪童ぶりに手を焼いていた。しかし、善良だった両親の血を引いている弟を悪鬼の類であると理解することができず、甘やかせて育ててしまう。弟の悪性が囁かれ始めるうちにVirginiaは悩み、苦しみ、生活も陰を潜める。街の評判も良く、ギャングとしても名高いCabinの支えあって、なんとか細々と生活を送るが、世間の目は一向に彼女には冷たい。


　世間からの中傷と弟の反発に挟まれ、肩身の狭い彼女だが、その意志の固さは常軌を逸している。過去自警団であった父に似たのか、彼女の抱く「正義｣はかつての男どもよりも遥かに煌いていた。その志にCabinも惹かれ、また彼も独自の「正義｣を貫こうと誓う。
　彼女には力も無く、世を生き抜く知恵もない。しかしその発言力は絶大で、Cabinとしては、さながらジャンヌ・ダルクを見守るシャルル７世の気分なのだろう。

民衆を率いる自由の女神。として、あのドラクロワの絵のような栄光が彼女に訪れるのだろうか。時代の風が彼女を戦がせる。　

Mirnda Otto
　モデルはミランダ・オットー。あんまり有名じゃないね。でも好きです。そういやロード・オブ・ザ・リングとかにも微妙に出てます。なんつーか、もう４０超えてるらしいんだけど、可愛いんだよね。演技ぶりは２０歳前半を思わせます。その可憐さの裏に強い意志が見え隠れする。また魔性の女としての魅力も彼女には備わってると思います。

Phillip Morris

性別：♂
年齢；２０～３５歳
体格：長身
特徴：ＳＰみたいな感じ

　KIngの右腕で参謀。物事に深入りをしない合理主義者。でもって無口。肉体的にも頭脳的にも優秀で置いとくと便利な感じです。ボスであるKingの信頼も厚く、フォーティ・シーブズ結成当時からいるようで、どうやらkingに恩があるようです。だからkingの命令はなんでも従います。うんこ食えっつったら食います。うんこでもです。kingに反感を覚えているCabinに対しては冷たい態度をとり、嫌っているようです。立場的には彼と同列なようです。


　彼の性格は一切の無駄を省いた印象で、こういう友達はあまり持ちたくありません。朴念仁ってどうもね。見る分には格好いいんだけれど、冗談通じないからね、冷たい目で見られそうな感じがして、軽くへこむんです。イメージ的には黒人なんだけど、陽気なビートを刻んだりはしません。欲しいんです。黒人の友達。黒人格好いいっす。今回Phillip役の田村君は、黒人になる決心がついたようです。
　マイケル・ジャクソンにもできた。彼に出来ないはずがない！ワクワクしています。

　夏も終わりですね。

Wesley Snipes
モデルはもちろん黒人ヒーロー、ウェズリー・スナイプスです。彼の映画はザ・ファンがいい。惚れこみました。ブレイドとかの印象が強いけど、あんま定着してほしくないです。陽気な演技もシリアスな演技もできる。その温度差は凄い！奥さんは白人だっけ？