劇団海賊ハイジャックによるブログ。 第4回航演「Zyklon B)」 @ ザムザ阿佐谷 3月9日(金)~3月12日(月)
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シニカル&ポップなトランジスタコメディ集団『海賊ハイジャック』のブログです。
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Kool KIngs

性別;♂
年齢;?
体格;小柄
性格:残忍極めり残虐非道

 物語のキーマン。ニューヨーク・スラムの王。謀略と奸計の天才。当時絶大な勢力を誇ったギャング団フォーティ・シーブズのボスで。右に出る者はいない。街を牛耳り、商業、工業、風俗、政治など、全ての才に秀でている。暴力と支配をこよなく愛し、また無類の女好きでもある。本編でその淫蕩ぶりは語られないが、妾を数人携えて登場したりする。もーう、ああ、って感じの人です。強者と弱者、その根幹を担う絶対なる強者として君臨し、LuckyやCabinなど、多くの登場人物の妬みの対象となっている。彼を一言で言えば悪党。その一言に尽きる。


 彼は我侭なひとである。そして手に負えないのが、その自己中心ぶりに気づかず、他者への気遣いというのが出来ません。というより知りません。軽くアスペルガー症候群気味です。こうやったら人が気を病むだろうってところを理解することができません。だから晩年まで、何故自分がこうも人から嫌われるのだろうってことの理由が良くわからない状態で過ごしていきます。しかし、そういった感情は彼のような帝王には帰って邪魔なもので、思いのまま自分を貫ける彼に弱みというものはない。そこが彼を絶対的な存在に押し上げている所以です。
 でも大切なものを失った時、気づくのです。自分のしてきたことに、他者が思っていたことに。でも、得てしてそういう時ってもう手遅れだったりするんだよね。

spacyKevin Spacey
 モデルはケビン・スペイシー。一躍ブームになった人です。sevenでの演技は衝撃的でした。大好きな格好良いハゲの一人です。強いと言うよりは怖い、怖いと言うよりは不気味。そんな魅力が、やっぱモデルになりますね。
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Lucia

性別:♀
年齢:24
体格:細身
性格:地味

 物語の後半に登場する今回のヒロイン。アイルランドよりの移民で、放浪しているところを拾われて娼婦として生活する。スラムで最も隆盛してた女性の職業だが、その無益な献身に疑問を持つ。女性は押し黙るべし。その生き方にLuciaは初めて刃を入れる。故郷で父に仕込まれた戦闘術を開花させ、ある日を境にフォーティ・シーブズに入団。彼女は一躍知るところとなる。この男社会で彼女はいかにしてその地位を勝ち取るのか。しかし、運命の女神は、彼女に優しくは微笑まなかった。

 娼婦として生活していた頃の彼女は悪く言えば陰険。自分を主張することに気後れを感じていた。しかし彼女の抱く闇は徐々に攻撃性を増してゆく。自らのあり方を見つけてからの彼女の豹変ぶりには驚く。力への渇望は誰よりも強く、それが自分を支えていると信じてやまない。
力なくしては自由を得られない。彼女はそう公言する。

しかし彼女にはこの言葉を授けよう
光へと続く道は途方もなく長く険しい
ミルトン「失楽園」


ケイト・ベッキンセールKate Beckinsale
イメージで挙げた俳優はケイト・ベッキンセール。暗くてじめじめしたところで一際キレイに写りそうなんだよね。キレイなところにいたら埋もれちまいそうなんだけど。彼女には不幸を与えよう。薄倖の似合う美人としてマイランク1位。
Cabin Justice

性別:♂
年齢:33歳
容姿:背が高く屈強
大物:環境が人間をつくるわけではない


 物語の主人公格。フォーティ・シーブズの幹部にしてそのボス、kingのブレイン。しかしその心に闇はなく、人道に悖る行為は行わない。無益な争いを好まず、いつか平和な世が来ることを心から願っている。彼がギャングに身を置くのは、それが唯一の政府機関だからと考えるところが大きい。悪の大本であるギャングを牛耳ることが出来れば、それはその下の民の生活を脅かすのではなく、支えることが出来るのだと真摯に志してる。
 そのような考えを持っているにもかかわらず、幹部の地位を得ているのは、肉体、頭脳ともに秀でているだけではなく、目的の為、つまり未来への平穏のためならば非常なまでの生殺与奪も厭わないためであろう。kingもその情熱に秘めた冷静さを多く買っているようである。Luckyの姉、Virginiaとは恋仲にあり、Luckyを弟のように慕うが、その過ぎた行動にはいささか手を焼いているようだ。

 cabinはとても魅力的な人間である。彼は我慢を知っている。悪を打ち砕くために立ち上がる勇気のある人間は少なくない。しかし、彼のように悪として身を置きつつ、汚名を被りながら、真の平和を目指そうと考える人は少ない。たとえ平和な世が生まれたとしても、彼を正義の使徒と呼ぶ人はいるだろうか。人は少なからず、己の勇姿を人に示したいという虚栄心があるが、彼にはそれが無い。
「私がこの世界を救った英雄だ」彼はそう叫ばない。
彼ならば、
「永遠に続く冬など無い。ただ、季節が変わっただけさ」そう言うだろう。

 世のためなら自らは土に埋もれよう。泥となれ、露となれ。ただただ人の笑顔を見るために。
 
 彼のような地味な英雄は、後世では誰にも目を向けられないだろう。しかし、その姿を見た人は、彼と言葉を交わした人は、「全ての恵みが彼のおかげなのではないか」そう気づく日が来るはずである。


Liam Neeson

 cabinのモデルはリーアム・ニーソン。彼ほど偉大な俳優はいないと思う。無骨なまでの頑強な強さのなかに、実に繊細な、少年のようなあどけなさを残してくる。彼を見るだけで涙が溢れます。悲しみを知る人には悲しく見え、怒りを知る人には猛々しく見える。彼はそういう演技をする。役者の鑑とは、人の心を浮き出さす鏡なのではないかと、そう思ってしまうのである。

uno
Lucky Strike

性別:♂
年齢:30歳前後
身長:低め
前科:窃盗、傷害、放火、強姦、殺人etc

 物語の主人公。にもかかわらずとても感情移入できないような生粋の悪漢である。生まれると同時に母親を殺し、言葉を覚えるより先に盗みを憶える。この世で信仰するものは己ただ一人。その悪行に意味あいを求めず、利益や人情のために行動を起こすことはない。ただ、暴力と支配への欲求だけが彼の体を動かす。
 成人するまでは姉と二人暮らしで、姉のvirginiaは彼の悪行にいつも気づかぬふりをしていた。家族の受ける外聞など気にもせず、彼は思うままに薄汚れたパラダイスを生きてきた。彼の行動には町のギャングも手を焼いていて、姉の婚約者でギャングのcabinもそんな義弟が悩みの種だった。
 そんな彼もついに町で一番のギャング団、フォーティ・シーブズに入団することになる。彼の野望の一歩が始まる。


 彼はある意味合理主義者である。スラムのような腐敗した社会において、大儀やメンツという言葉が流行するが、勝ち残るのはそれらを顧みない彼のような人間が主だった。彼のような悪党を主軸において物語を展開するのは、モラル社会においてはいささか難しいが、孤独感や人間の純粋さ、弱さをひたむきに伝えるのにはluckyのような曲がった人間が望ましい。誰しもが持つ、言いようの無い怒りや妬みを彼はありのまま人生に浮きださせ、僕たちの心に顕現させてくれるのだろう。
 どうか、彼のような人のことも、見てやってください。


ヴィンセント・ギャロVincent Gallo

 luckyのモデルはヴィンセント・ギャロがいい。あの、俺はテメエらなんかが知らねえような地獄を見てきてるんだよってな目がね、いいんだよね。彼の作品ひとつっきゃ見てないけど、いいんだよね。なんかニュアンスが。

uno
11月、海賊ハイジャックがモラル社会に悪の華を咲かせます。

 悪の華といえばギャング、そして舞台はニューヨーク。ギャング・オブ・ニューヨークです。あれ!?
あの映画のストーリーとは全く関係ありません。設定は同じですが。。

 メインは貧困社会から成り上がろうとする人々の生涯を描く。そう、私、「あしたのジョー」が大好きなんです。あのハングリー感。今の海賊に最も必要なことでは、と。強欲にグリードにストーリーをぶち込んでいきます。
 権力を得た絶大な悪党の前で、微々たる正義はどう生きるのか、強者の前で翻弄される弱者の心理は、恥ずかしくも、皆が抱く共通の感情だった。だってみんな勝つよりもよっぽど多く、負けてきてるんだもの。

 予備知識として、当時のアメリカはニューヨークの社会背景から説明していきましょう。
 19世紀初頭アメリカ、ナポレオン戦争を危惧して海上を封鎖したN.Yパラダイス・スクエアは経済的な大不況を迎えていた。富のあるものは転出し、黒人解放奴隷やアイルランド系移民、いわゆる貧民のみが残る土地となる。その中で力をつけたのがギャング集団であった。警察も政府も介入しない、というよりもはや見放したスラムにはもぐり酒場を根城とするフォーティ・シーブズというギャング団が幅をきかせるようになる。

パラダイススクエア
 アメリカギャング発祥の地はニューヨークのパラダイス・スクエアという所でした。↑の図は当時のパラダイススクエアの地図です。
パラダイス・スクエアとは、N.Yの五つの通り、ワース、バクスター、マルベリー、モスコ、リトルウォーターを交差させたところに出来る三角州に興った中心街のことです。
このところどころに経営されていた酒場を本拠地として、ギャングは勢力を広げていったんですね。

 当時は警察というものの存在が希薄で、消防団という自警団が、ボランティア代わりに治安を守るという、平和に関しては実に消極的な維持を行っていました。そりゃあもう、ギャングのやりたい放題体勢が続いたようで、ほんに、アメリカ闇の時代だったということです。
また、移民や開放奴隷の影響によるますますの治安の悪化、それによる宗教問題など、まさにひどい有様なんだけど、描く方としては、実におもしろいなあ。と、不謹慎に結びます。

んでは、次回に続きま~す。

                     UNO
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