11月、
海賊ハイジャックがモラル社会に悪の華を咲かせます。 悪の華といえばギャング、そして舞台はニューヨーク。
ギャング・オブ・ニューヨークです。あれ!?
あの映画のストーリーとは全く関係ありません。設定は同じですが。。
メインは貧困社会から成り上がろうとする人々の生涯を描く。そう、私、「あしたのジョー」が大好きなんです。あのハングリー感。今の海賊に最も必要なことでは、と。強欲にグリードにストーリーをぶち込んでいきます。
権力を得た絶大な悪党の前で、微々たる正義はどう生きるのか、強者の前で翻弄される弱者の心理は、恥ずかしくも、皆が抱く
共通の感情だった。だってみんな勝つよりもよっぽど多く、負けてきてるんだもの。
予備知識として、当時のアメリカはニューヨークの社会背景から説明していきましょう。
19世紀初頭アメリカ、ナポレオン戦争を危惧して海上を封鎖したN.Yパラダイス・スクエアは経済的な大不況を迎えていた。富のあるものは転出し、黒人解放奴隷やアイルランド系移民、いわゆる貧民のみが残る土地となる。その中で力をつけたのがギャング集団であった。警察も政府も介入しない、というよりもはや見放したスラムにはもぐり酒場を根城とするフォーティ・シーブズというギャング団が幅をきかせるようになる。
アメリカギャング発祥の地はニューヨークのパラダイス・スクエアという所でした。↑の図は当時のパラダイススクエアの地図です。
パラダイス・スクエアとは、N.Yの五つの通り、ワース、バクスター、マルベリー、モスコ、リトルウォーターを交差させたところに出来る三角州に興った中心街のことです。
このところどころに経営されていた酒場を本拠地として、ギャングは勢力を広げていったんですね。
当時は警察というものの存在が希薄で、消防団という自警団が、ボランティア代わりに治安を守るという、平和に関しては実に消極的な維持を行っていました。そりゃあもう、ギャングのやりたい放題体勢が続いたようで、ほんに、アメリカ闇の時代だったということです。
また、移民や開放奴隷の影響によるますますの治安の悪化、それによる宗教問題など、まさにひどい有様なんだけど、描く方としては、
実におもしろいなあ。と、不謹慎に結びます。
んでは、次回に続きま~す。
UNO
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